一昔前までは、チャペルを使ったキリスト教式が人気でしたが、
近頃では和装の良さも見直されつつあり、
厳粛な雰囲気の神社で行う神前式を挙げるカップルも増えてきております。
しかし、ドレスやタキシードと言った洋装と異なり、
和装の費用って実際どれくらいかかるのか分からないですよね。
すごく高そうなイメージなのですが、実際はいくらくらいかかるのでしょうか。
神前式で着る和装の種類とは?
まず、第一に皆様が思い浮かべるのは「白無垢」ではないでしょうか?
純白の打ち掛けに、綿帽子や角隠しを合わせて、髪型は文金高島田。
一般的に、神前式を挙げる場合は多くの方が白無垢を着られます。
そして「色打掛」。
以前は、白無垢で挙式をした後に、
披露宴で色打掛へお色直しをする流れが一般的でした。
しかし、最近では色打掛で神前式をする方も増えており、
ヘアスタイルは角隠しまたは、洋髪にされる方もいらっしゃいます。
そして最後は「黒引き振袖」。
黒地の振袖に角隠しを合わせる事が一般的ですが、
もちろん洋髪でも大丈夫です。
通常の振袖とは異なり、
裾を上げずに引き摺る状態で着付けをします。
地方により言い方が異なりますが
「黒引き、引き振袖、お引き摺り」などと呼ばれております。
今では黒だけでなく、赤や白の引き振袖も増えてきており、
白無垢や色打掛とならんで人気の衣装ですね。
男性の衣装は紋付袴。
五つ紋の羽織に、袴姿。男性の第一礼装ですね。
本来は黒の着物と羽織、仙台平と呼ばれる生地で作られる
縦じまの袴を合わせます。
今では黒以外の色も多くあり、例えば色打掛や黒引き振袖の柄の色に合わせて
紋付袴の色を選んでみても良いかもしれません。
神前式を行う上でのポイント
神前式は本来、両家のつながりを結ぶための神事ですから、
以前は式中に親族以外が入る事の出来ない挙式でした。
友人や来賓の方々は披露宴から参加頂く事が多かったのです。
そのため、新郎新婦とその両親は披露宴会場の入り口に金屏風を立て、
友人や来賓をお出迎えする「立礼」を行いました。
式で使用した白無垢は、披露宴では既に色打掛にお色直しをして入場しますので、
式に参加できなかった方々に白無垢姿をご覧いただく為です。
今は多くの神社では友人や来賓の方も参加できる事が増えてきましたが
まだまだ厳しい神社もあります。
もし、ご友人や会社関係の皆様に神前式に参加して欲しいという希望がありましたら、
事前に神社に確認しておかれるとよいですね。
こちらの神前式にかかる費用や
流れはこちらにまとめているので
参考にチェックしてくださいね。
それぞれの衣装レンタル料金は?
白無垢…約19万円
色打掛…約25万円
引き振袖…約30万円
紋付袴…約8万円
というのが、全国の平均金額と言われております。
ただ、実際には文金高島田のかつらや、かんざし、
筥迫(はこせこ)などの小物が別料金になる場合が多いので
プラス5万円ほどは予算を考えられる方が良いでしょう。
また、衣装の生地が化繊か正絹か、
刺繍や柄などにもより金額は変動しますので、じっくり気に入った衣装を選んでみましょう。
こちらに新郎の髪型について
まとめています。
衣装と合わせて確認してみてくださいね。
パック料金でお値打ちに!?
神社では、挙式のみを承る場合が多く挙式料(初穂料とも言います)は平均すると10万円。
基本的に衣装やヘアメイクさんなどは持ち込みをするか、
その神社から紹介してもらうケースになります。
しかし、例えば東京の明治神宮や名古屋の熱田神宮などでは、
明治神宮記念館、熱田神宮会館といった披露宴が行える会場設備も整えられており、
衣装やヘアメイクなどを含めた結婚式の全てが
パックになっているお値打ちプランもあります。
挙式時期や参列者の人数にもより異なりますが、
パックプランでは衣装代が10~30%オフでレンタルできる場合もありますので、
検討材料にしてみてはいかがでしょうか。
コメント・質問はこちらから♪