「結婚」のことを調べていると、よく「ハネムーン」というワードを見かけると思います。
「ハネムーン=新婚旅行」と何となく知っていても、楽しむべきポイントや注意点、旅行費用の相場など具体的なことがわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「ハネムーン」に関するさまざまな事柄を詳しく解説していきます。
ハネムーンについて理解を深めて、素敵な旅行を楽しめるようにしてくださいね。
ハネムーンとは?
ハネムーンとは、結婚をした夫婦が初めて行く旅行のことで、一生の内でも重要なイベントの一つです。
まずは「ハネムーンとはどういったものか」を具体的に解説していきます。
▼ハネムーンとは
ハネムーンの由来・意味は?
ハネムーンの由来は諸説あり、時代によって変化し続けています。
もっとも有名なのは、古代から中世にかけてのヨーロッパでは子宝に恵まれることを願って、滋養強壮に効果がある蜂蜜酒(ミード酒)を1ヵ月間飲む習慣がありました。
元々はこの1ヵ月間のことを「ハネムーン」と呼んでいました。
この文化に、イギリスで一般的だった結婚式後に遠方の親族を訪問する習慣が合わさり、「ハネムーン=新婚旅行」として広まっていったと考えられています。
その他にも「子沢山な蜂にあやかる」意味や、「honey(はちみつ)」のように甘い新婚期間を例えたという説、満ち欠けする月(moon)と変化しやすい夫婦関係を重ねているという説もありますよ。
ハネムーンは英語が語源?スペル・綴りも
ハネムーンを英語で書くと「honeymoon」、日本語への直訳は「蜜月」とも呼ばれています。
honeymoon(ハネムーン)
ハネムーン旅行の起源にはヨーロッパの文化が強く関係しており、語源も英語です。
諸説ある由来と比較しても納得がいくスペルですね!ハネムーンに限らず、今でも結婚に関する習慣の多くは、ヨーロッパが起源になっているものがとっても多いんですよ。
新婚旅行では何するの?楽しむポイントとは
ハネムーンはふたりにとって、一生に一度の大切な旅行なので、思い出に残るように特別な時間を過ごせるように、しっかりと計画を立てるようにしましょう。
- 非日常を味わえる場所でふたりっきりの時間を満喫する
- ロマンチックな場所を訪れるなど、思い出作りをする
- ちょっと背伸びをしたホテルや食事を楽しむ
- ふたりが楽しめる場所を訪れる
- 無理のないスケジュールと旅行日数を設定する
出発前はしっかり計画を立てて、旅行中は目一杯二人の時間を過ごせるように準備してきましょうね。
新婚旅行の予算!費用相場の平均はどれくらい?
▼新婚旅行の予算(1人当たり)
平均予算 | 宿泊日数 | ベストシーズン | |
沖縄 | 20~30万円 | 4泊5日 | 7~8月 |
---|---|---|---|
北海道 | 20~30万円 | 4泊5日 | 6~9月 |
ハワイ | 40~50万円 | 5泊6日 | 5~10月 |
グアム | 20~50万円 | 5泊6日 | 1~4月 |
イタリア | 40~70万円 | 8泊9日 | 4~6月 9~10月 |
気になる新婚旅行の予算は、30~50万円程度といわれていますが、行先やシーズン、利用するホテルなどによって大きな差があります。
▼旅費の内訳の例
- 交通費
- 宿泊費
- 食事代
- オプショナルツアー
- お土産代
旅行代金を構成する要素は以上のように複数あります。
一つ一つ見直しながら予算を節約することがもっとも効果的ですが、パックツアーを利用したり、オフシーズンに旅行することも有効です。
新婚旅行の期間!タイミングはいつ?
新婚旅行に出かけるタイミングは、結婚式直後の「翌日」または「翌々日」から出発するケースが多いようですが、カップルによって差があります。
仕事や家庭の事情で結婚式前にハネムーンに出発する方もいらっしゃいます。
多くの企業で導入している「結婚休暇」を利用してハネムーンに行く方が多いようですね。結婚休暇とは、結婚式やハネムーンのために特別に休むことができる制度のことですよ。
結婚式をしてそのまま休暇中に旅行に行くことで、一度にまとめて休暇を取る方法が一般的です。
新婚旅行の日数は何泊?
新婚旅行の日数は「国内では3~4日」、海外では「7日拍程度」が平均となっています。
旅行日数の設定は仕事の兼ね合いもあるため、長期間訪れることが難しい方もいらっしゃいます。
しかし、先輩カップルたちが感じた新婚旅行の一番の後悔は「旅行日数が短すぎた」ということなのだそうです。
できるだけゆとりを持って日数を確保した方が良いでしょう。
そんなに長い期間ではなくても十分楽しめるかな、と思っているのですが違うんですか?
新婚旅行では遠方まで訪れることもあって、「もっと滞在時間を長くすればよかった」「想像より時間の余裕がなかった」と後悔する人がとっても多いんです。計画を立てるときに参考にしてくださいね!
折角のハネムーンが慌ただしい旅行にならないように、日数にも余裕をみて設定してくださいね。
ハネムーン準備の流れ!手順・段取りまとめ
ハネムーンは普通の旅行と異なり、長い期間をかけて準備を行います。
ふたりの行きたい場所が決まったら、3か月前には申込みを完了しておくことを目安に計画を立てましょう。
1年~6ヵ月前:希望を出し合って「行き先」「予算」「日程」の大枠を決める
6ヵ月~3か月前:プラン詳細を決めて申込みをする
1ヵ月前:持ち物の準備やクレジットカードなどの各種手配を完了する
①行き先の候補を出す
まずはふたりが旅をしたい行き先の候補地を列挙していきましょう。
それに合わせて予算も決めておくと後々スムーズです。
- 国内にするか、海外にするか
- 行くならどこに行くか
- 時期はいつにするか
- 予算はどれくらいで計画するか
②目的を決める
何を楽しむための旅行にするか、どこを観光したいのかなどの旅行の目的を明確にしておきましょう。
【例】
- 島を巡るクルーズを楽しみたい
- 景色の良いところでひたすらのんびり過ごしたい
- マリンスポーツを楽しみたい
先に設定してあった予算を加味しつつ、ネットで調べたり旅行会社などを訪れて相談をしてみましょう。
希望に沿ったプランをいくつか出してみて、また相談を深めましょう。
③旅行の手配方法を考える
手配と一口に言っても、全て自分で手配することもできますし、旅行会社が提供しているツアープランに参加することもできます。
旅行会社を利用していると、トラブル対応もしっかりしてくれます。旅行に慣れていない人は大手旅行会社のツアープランを利用すると安心ですよ。
④ホテルを決める
▼ホテル選びのポイント
- 各ホテルのグレードやランクをチェックして値ごろ感と予算を比較する
- 過ごすエリアとアクセスの良さをチェックして絞る
- 部屋から見える景色やロケーションにこだわる
宿泊するホテルやヴィラを決めるのも、ハネムーンの醍醐味の一つです。
ちょっと背伸びして一流のホテルに泊まるのも良いですし、SNSで人気のオシャレなヴィラに泊まるのも素敵ですね。
リゾートホテルには「オールインクルーシブ」と呼ばれる滞在中の宿泊料金や食事代、各種サービスが全て含まれているプランがあります。このプランを選ぶと旅行にかかる代金が事前にわかるメリットがあります。
このようにホテルやヴィラにはさまざまな プランが用意されているので、必ず比較検討するようにしましょう。
ハネムーンベイビーの意味
ハネムーンベイビーとは、ハネムーン期間中に授かった赤ちゃんのことを指します。
赤ちゃんが欲しいカップルにとって、思い出深い旅行がさらに素晴らしい出来事に繋がるのは嬉しいことですね。
ハネムーンベイビーは後悔する?
ハネムーンベイビーを授かったといって必ず後悔するというものではありませんが、予定になかったのなら驚きはあるかもしれません。
▼後悔に繋がるかもしれない要因
- ふたりっきりの新婚生活を楽しむ期間が短くなる
- 新生活と妊娠が重なって不安になりやすい
- 予定外だった場合、準備があわただしくなる
ハネムーンベイビーは決して恥ずかしいものではありません。
いずれ赤ちゃんが欲しいと思っていたカップルにとっては、早くに訪れた素敵な授かりものです。
素晴らしい縁に恵まれたと考えて、誕生を祝福してあげてくださいね。
ハネムーンベイビーはできやすいって本当?
ハネムーンベイビーは授かりやすいというのは、本当です。
▼授かりやすい理由
- 生理期間を避けて旅行に訪れることが多いので、良いタイミングが重なりやすい
- 結婚や幸せな旅行の多幸感で、体が排卵されやすい状態になっている
ハネムーンは、赤ちゃんを授かりたいと考えているカップルにとって良い機会になります。
ふたりっきりのロマンティックな時間を過ごせるようにプランを考えましょう。
【Q&A】ハネムーンのよくある質問
ハネムーンは人生の大イベントの一つであり、いざというときになると「どうやって対応すればいいの?」と悩むことも多いでしょう。
この項目では、ハネムーンに関するよくある疑問をわかりやすく回答していきます。
新婚旅行で喧嘩になりやすい原因は?
▼ハネムーン中の喧嘩の原因
- 「どこに行くか」「何をするか」など、意見がまとまらない
- 道に迷う
- 疲労や慣れない場所でのストレスによるイライラ
- 相手の嫌な部分を見つけてしまう
- 旅行の楽しみ方が異なる
ハネムーン中に、喧嘩をしてしまうカップルは全体の4分の1にものぼります。
特に海外旅行での喧嘩発生率が高めで、慣れない土地での不安感や疲れ、スケジュールが思う通りにいかないイライラが原因になることが多いようです。
これらを最大限回避するには、準備段階で綿密なスケジュールを立てることと下調べをすることが重要です。
新婚旅行で餞別をもらったらお返しは必要?
ハネムーン旅行に行く前に頂いた「餞別」へのお返しは、きちんとした方が良いでしょう。
一般的に「餞別」は「別れのしるしに贈る金品」なのでお返しは不要とされています。
しかし、ハネムーンは今生の別れではありません。
お返しをする方がマナーに沿うことができるので、現地のお土産と感謝の気持ちを込めてお返しをしましょう。
現地でお土産を買えなかったからと言って、「現金」をお返しにするのはNGです。くれぐれもご注意くださいね。
新婚旅行に行かない選択肢もあり?
もちろん「あり」です。
ハネムーンは「結婚をしたら絶対に行かなくてはならない旅行」という訳ではありません。
これから始まる新生活には何かとお金がかかるため、ハネムーンを見送りにするカップルも少なくありません。
ふたりの間で「ハネムーンには行かない」と決めても良いですし、「そろそろ行きたいな」と思えるときに向けてお金を貯めて準備するのも良いものですよ。
まとめ
ここまでハネムーンについて、さまざまな視点から詳しく解説してきました。
- ハネムーンの由来は、昔のヨーロッパで新婚の夫婦が蜂蜜酒(ミード酒)を1ヵ月間飲む習慣が起源であるとされている。
- 旅行予算は30~50万円くらいで、国内だと3泊4日・海外で7日間程度旅行に出かける方が多い。
- ハネムーンの準備には遅くても半年が必要。
- ハネムーンベイビーとは「ハネムーン中に授かった赤ちゃん」のこと。
- 旅行中に起こる喧嘩の原因は、事前準備をしっかりして時間に余裕のあるプランを組むことで回避できる。
ハネムーンは一生の思い出になる、ふたりだけの時間を楽しむ大切な旅行です。
新しい生活へと突入する前に、ふたりの絆をより強固にできるよう素敵なプランを計画してくださいね。
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