結婚式の準備の中でも頭を悩ませることが多い「引き出物選び」では、「どれくらいの費用をかけるべき?」「高額なご祝儀を貰ったら、特別なお返しを用意するべき?」とお悩みの方も多いはずです。
初めてのことばかりでお困りの方に向けて、この記事では一般的な引き出物の相場や、高額なご祝儀に対しての引き出物の選び方などを詳しく解説していきます。
▼この記事でわかること
マナーと相場感から外れることなく、ゲストに喜んでもらえる品物を選ぶコツを伝授しますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
結婚式の引き出物の相場|引き菓子・縁起物も
引き出物の相場は、1世帯当たり合計7,500円がボリュームゾーンと言われています。(引き菓子と縁起物含む)
▼引き出物の相場内訳
メイン | 3,500円~ |
---|---|
引き菓子 | 1,000円~ |
縁起物 | 1,000円 |
以上の相場はあくまで目安の金額のため、お渡しするお相手との関係性や地域柄によっても大きく左右されます。
特に地域性は重要なポイントで、「引き出物は用意しない」という地域もあれば、「相場よりもっと豪華な品を準備する」「品数を多く用意する」ということもあります。
準備に入る前に、親御さんにしきたりや予算感を相談したり、身近な先輩カップルに「自分たちのときはどうしたか」の経験談を聞いておくととっても良いですよ!
結婚式の引き出物の相場は?【相手別】
引き出物の予算の決め方には大きく分けて2つあります。
▼引き出物の予算の決め方
- ご祝儀の相場の10~15%の金額を引き出物の予算に設定する
- 結婚式で提供する飲食代の1/3程度を引き出物の予算に設定する
以前の引き出物の考え方は、「全員等しく同じ金額の品を渡す」飲食代ベースで費用のバランスをとる方法でした。
しかし昨今では約8割の先輩カップルが、ゲストによって引き出物の予算を変えて対応したという結果になっています。
ご祝儀に頂く金額は関係性で異なってくることがほとんどです。ご祝儀を多く頂くであろうゲストには高めの予算を設定して、しっかり感謝の気持ちを表すという風潮になっているようですよ。
お相手に合わせて引き出物の内容を変更するには、関係性に応じたご祝儀の相場を知る必要があります。
以下の項目にて、各相場をズバリの金額を交えながら解説していくので、引き出物選びの参考にしてくださいね。
友人・同僚
友人や同僚への引き出物の相場は、総額5,000円~7,000円がボリュームゾーンです。
▼友人・同僚への引き出物の内訳
メイン | 3,000円~ |
---|---|
引き菓子 | 1,000円 |
縁起物 | 1,000円 |
友人・同僚からのご祝儀の相場は3万円が相場なので、引き出物の相場も少し控えめとなっています。
引き菓子と縁起物を込みにして、数字的にもキリが良い合計5,000円を目途に設定する方が多いようです。
夫婦
友人でも、ご夫婦で参列してくださる際の引き出物の相場は、総額7,000円~1万円がボリュームゾーンになります。
▼友人夫婦への引き出物の内訳
メイン | 5,000円~ |
---|---|
引き菓子 | 1,000円 |
縁起物 | 1,000円 |
ご夫婦で参列してくれた場合、友人関係であっても単身のゲストより多めの5万円がご祝儀の相場となります。
それに合わせて、引き出物の内容も1.5倍程度上乗せしてご用意するようにしましょう。
通常、引き出物は1世帯につき1セットが一般的ですが、ご夫婦お一人ずつに引き出物をお渡しする場合は、単身ゲストの相場である5,000~7,000円を目安にしましょう。
会社の上司・恩師
会社の上司や恩師などの、目上の方への引き出物相場は、総額7,000円~1万円がボリュームゾーンです。
▼会社の上司・恩師への引き出物の内訳
メイン | 5,000円~ |
---|---|
引き菓子 | 1,000円 |
縁起物 | 1,000円 |
普段からお世話になっている方や目上の方への引き出物は、日頃の感謝も込めて、友人たちより多めに設定することが多いようです。
またご祝儀の相場も高めなことからも、見合った金額のお返しを準備する方が安心です。
主賓
両家で一名ずつ立てるのが一般的な主賓への引き出物の相場は、1万~2万円と高めに設定することが多くなっています。
▼主賓への引き出物予算の内訳
メイン | 8,000円~ |
---|---|
引き菓子 | 1,000円 |
縁起物 | 1,000円 |
主賓とはゲストの中でもメインとなるお客様を指し、祝辞や挨拶、乾杯の音頭をお願いすることが多いでしょう。
特殊な役割をお願いすることから、御礼も兼ねて他のゲストとは異なる引き出物を用意しておいた方が安心です。
主賓への御礼は引き出物で表現することもあれば、お車代を渡して謝礼とすることもあるので、形としてはさまざまです。「他のゲストより手厚くおもてなしする」という点は共通なので、留意しておきましょう。
結婚式の引き出物|親族の相場は?
身近な存在である親族への引き出物の相場感も、他のゲストと同様の決め方をベースに予算を出してみましょう。
▼【相手別】引き出物の相場
両親の相場 | 1~1万5,000円 ※結婚式の主催が両親の場合は不要 |
---|---|
兄弟夫婦の相場 | 7,000~1万円 |
祖父母・叔父や叔母の相場 | 5,000~1万円 |
特に注意すべき点は両親への引き出物の対応です。
結婚式の主催を両親がする場合は、引き出物は不要となるので注意しましょう。
親族からのご祝儀が10万の相場は?
親族から10万円の高額なご祝儀を頂くとしても、引き出物は相場の1万~1万5,000円を目安に用意しましょう。
10万円のご祝儀に対して、1万~1万5,000円の引き出物をお渡しするのはマナーの枠内に入ります。
もし「高額なお祝いを頂きすぎて気になる」と感じるなら、以下の対応をしましょう。
▼10万円のご祝儀への対応
- 相場より多めの引き出物を用意する
- 品数や引き菓子のボリュームアップをする
- 後日追加でお礼の品を贈る
- 送り主の親族に慶事があった際、しっかりとお祝いを贈る
基本的なマナーとしては、目上の方に対して、頂いた金額より高額のお返しをすることは良いことではありません。特に身近な親族は過度なお礼を求めていないことがほとんどなので、まずは丁寧なお礼の言葉を伝えることを大切にしましょう。
結婚式の引き出物|親族のみ・挙式のみの相場は?
それでは、式の内容や招待するゲストを制限した場合の引き出物の対応はどうなるのでしょうか?
引き出物を準備するべきか否かで悩む、以下の2つのパターンのベターな対応を解説していきます。
▼限定的な結婚式の場合の引き出物はどうする?
基本的な対応の違いは「ご祝儀」を頂くシーンがあるのなら、「引き出物」の準備が必要と覚えておくと簡単です。
親族のみの場合の相場は?必要なの?
親族だけの結婚式の場合は、引き出物を用意しておいた方が安心です。
「他人行儀に感じられそう」と感じるかもしれませんが、ご祝儀をいただく機会があるのであれば、しっかり引き出物を用意しておくべきです。
家族婚の場合も、引き出物の相場は一般的な式のときを相場を参考に準備をしましょう。
挙式のみの場合の相場は?必要なの?
挙式のみの場合は、原則引き出物は必要ありません。
基本的に、食事や品物でのおもてなしを控えた儀式になるため、ご祝儀などのお祝いを受け取らない限りは引き出物も必要ない、という考え方になります。
そのため、招待する際に「祝儀を辞退する」旨をしっかり周知しておいた方が良いでしょう。
それでももしご祝儀を頂いた場合は、後日「内祝い」の形でお返しをすれば問題ありません。
引き出物なしで帰らせてしまうことが気になる場合は、お菓子などを詰めたプチギフトをご用意しておきましょう。参列してくださった感謝の気持ちと、記念品としてお渡しすると喜ばれますよ。
まとめ
ここまで、色々なパターンの引き出物の相場について詳しく解説してきました。
▼まとめ
- 引き出物の相場は7,500円がボリュームゾーン
- 引き出物の予算は、ご祝儀の相場に合わせて調整するのが一般的
- ご祝儀を頂かない挙式の場合は、引き出物も不要
予算が決まれば、次は肝心の品物選びの始まりです。
引き出物を選ぶ際は、以下の記事も役に立つと思うので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
相場感がわかれば、実際に品物を選択する際に指針となります。
新郎新婦・ゲスト共に思い出に残る、素敵な引き出物選びを頑張ってくださいね。
コメント