近頃では離婚も珍しくなくなりましたが、
離婚する方の中には
『できれば離婚したくない』
という方もいます。
そしてそんな時には、
『相手に手紙を書く』というのが
一つの回避策です。
とはいえ、イマドキ
手紙を書くなんて中々機会がありませんし、
何をどう書けばいいのか分からない…
という方もいるでしょう。
離婚のプロでもある私も、たまに
この手紙についてアドバイスを求められます。
そこで今回は、離婚を回避する
手紙の書き方をお伝えします。
あなたの離婚に、お役立てくださいませ。
離婚を回避する手紙の書き方!プロが語る5つのポイントをご紹介
まず、手紙を書くうえでもっとも大事なことは、
『手紙は単なる文字の羅列ではなく、
手紙にはあなたの考えや感情が籠る』
ということを理解することです。
それだけに、
最初に自分の考えや感情を整理し、
次に受け取る相手の感情も考え、
それから書き出すことが大事になります。
手紙は書き方の問題ではなく、
あなたの考えや感情の問題です。
そこが歪んでいると、
手紙は離婚回避どころか、
火に油を注ぐ結果になるでしょう。
ご注意くださいませ。
以上を前提に、次の章から具体的に
1つずつポイントをお伝えします。
1.離婚したくないことを書く
まずは『離婚したくない旨を書く』です。
この離婚したくないという感情を書く部分には、
ヘンな条件付けや飾りつけは要りません。
要らない言葉を足すと、相手はあなたが
何を思っているのか分からなくなります。
離婚に応じてもいいのか、
それとも離婚したくないのか、
この単純な2択部分だけは、
気持ちを明確にして書きましょう。
2.自分の気持ちをありのまま書く
次に『自分の気持ちをありのままに書く』です。
今は離婚問題を含めて、
普段は何を考えているのか、
どう思っているのか、
等身大のあなたの感情を書きます。
人間はクチにするか、文字にするかしないと、
相手はあなたがどんな状態なのか
正確に分かりません。
ちなみにこの気持ちの部分は、
あなたの普段の行動との整合性が
大事になります。
書いてある感情と普段の言動が一致しなければ、
ウソにしか相手は感じられません。
ご注意を。
49店舗3.自分なり何が悪かったのかを書く
そして
『自分なりに何が悪かったのかを書く』です。
ここはかなり重要なポイントなのですが、
そもそも離婚原因は何でしょうか?
自分に非があるならそのことを、
相手に非があったりお互い様であるなら、
その時でも『自分の悪かった点』を
書くことが重要です。
ここを間違えてしまうと、
『やっぱりあなたは分かってない』
『自分だって悪いでしょうが』
などと更なる怒りを買います。
慎重に考えて、そして書きましょう。
4.今後どうするか?の改善策を書く
さらに『今後への改善策を書く』です。
これは先ほどの『自分の悪かった点』と
連動します。
自分のこの悪かった点は、
今後はこうやって改善します…
という形ですね。
ちなみにこの改善策は、相手が見て納得し、
実現できる方法でないといけません。
納得できるほどに
『本当に反省してるんだな』と感じ、
できなさそうなほどに『クチだけだろ』と
感じるのが人間です。
ここは客観性がものをいいますので、
誰か別の人にも事前に内容を
見てもらってもいいかもしれません。
5.返事は何でもよいということを書く
最後は『返事は何でもよい
ということを書く』です。
これは具体的には、
現実的な手紙の返事の有無もそうですし、
どうしても離婚したいなら応じる
という意味でもかまいません。
手紙はあくまで一方的な意思の伝達であり、
どう返事をしてもいいという意味になります。
人間は強制されるほどに反発し、
自由なほどに受け入れるものですからね。
また人は、『返信しなければ』と考えやすく
その場合は面倒を感じがちでもありますので
このストレスを軽くする意味もあります。
ただし、手紙の脈絡によっては、
意味がわからなくなる可能性もあります。
どういう意味なのか、
少なくともあなたの意思については、
しっかり『何でも』の部分を表現しましょう。
離婚の回避で手紙を書くメリットとは?
離婚の回避で手紙を書く一番のメリットは、
やはり近頃はメールやLINEが主流だからこそ、
直筆の手紙は尚更、
人の心に刺さりやすいという点でしょう。
ワードなどの活字は
キレイではありますが非常に無機質ですし、
人は冷たく感じます。
人間は感情がある生き物ですし、
特にプライベートでは人は感情で動きます。
ビジネスでの損得勘定とは違い、
結婚は相手に自分の感情が届いたから
成立したハズです。
結婚当初を思い出し、今一度
相手の心にあなたの感情を伝えていきましょう。
離婚の回避の手紙に書いてはいけないこととは?
離婚の回避の手紙に書いてはいけないことは、
最優先は『攻撃』です。
相手を責めるようなことを書き、
それでも自分は離婚したくない…
などはありえません。
また『条件』もダメです。
〇〇してくれたら離婚しない、
などと書けば、
したくないから離婚するとなるでしょう。
そして『相手の感情を無視した内容』は
必ず控えましょう。
未練がましい内容だったり、
一方的な願望・要望ばかりの内容は、
まず相手の心に届きません。
手紙を受け取る相手がどう感じるか、
自分だったらどうなのか、
この点を考えながら手紙は書きましょう。
離婚を回避する手紙を例文でご紹介!
離婚回避の手紙の例文としては、
以下のような感じでしょうか。
あなたなら、どんな手紙を書きますか?
49店舗まとめ
今回の記事では
離婚を回避する手紙の書き方として
- 離婚したくない事を書く
- 自分の気持ちをありのまま書く
- 自分の悪かった点を書く
- 改善策を書く
- 返事は簡単でいいと書く
とお伝えしました。
また手紙を書くことは
- メリットは相手の心に刺さりやすい
- 注意点は攻撃・条件・相手無視
とお伝えしました。
ハッキリ言って、今更手紙を書いても
離婚になる時はなります。
ムダな努力と言えるかもしれません。
しかしそれでも離婚したくないなら
ギリギリまで粘ってみることも大事です。
どうしても離婚したくないなら
その感情を、相手にぶつけてみましょう。
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